October 05, 2004 12:00 AMイス・フェティッシュ 上皆さんは、職場でどんなイスに座っているのだろうか? 生地はネズミ色のビニールで、座面は歪んだスプリングでぼこぼこになっていて、座るとギーギー言うような事務イスっていうのはさすがにないだろうけれども、それほどコストのかけられていない事務イスに座らされていることとは思う。もっとも、腰痛のために編集部に自腹でアーロンチェアを持ち込んでいるという人の話は聞いたことがある。編集長よりいいイスなので、腰痛持ちでしようがないとはいえ居心地の悪い思いをしたそうである。 自分のようなフリーで文章を書くような仕事は、基本的に作業中はずっとイスに座りっぱなしである。知り合いに布団に腹這いに寝ころんで、枕にアゴを乗せてノートPCで原稿を書くというライターがいて、それはそれでうらやましいと思う。自分は肺の病気の関係上、そのような姿勢はとりにくい。疲れやすく、ベッドの上で過ごす時間が相対的に多いのでわざわざイスに座らずに寝たまま原稿が書ければどんなに生産性が上がるかと思う。 このように原稿を書くためには入院中にベッドで書いていたのを除けば、どんな場所にいるのであれイスに座って原稿を書くのが前提となる。何しろ、起きて活動している時間の大半は仕事用のイスかソファに座っているのだ。そうなってくると、仕事場の環境を重視するのと同様かそれ以上にイスのセレクションが重要になってくる。 何しろ、イスの性能が仕事の生産性を左右するのだ。理由は単純だ。原稿を書くという仕事はイスに座り机に向かって、集中して作業することで成り立っている。そして、可能な限り深く集中して仕事をすればするほど効率が上がる。そして、集中度がこれ以上上げられないとしたら、次はその集中をどれだけキープできるかで生産性が決まる。 例えば、すぐに腰が痛くなってしょっちゅう伸びをしたりして休憩を入れなければならないイスと、ほとんど腰に負担がかからないために休憩をする頻度が低いイスがあったら、誰が見ても後者の方が生産性の高いことが分かるだろう。 こういうことを書くと必ず「気合いがあれば、関係ない」とか「やっぱり才能だ」とか「ミカン箱を机にして頑張った」的なことを言ってくる人がいるものだが、そういう精神論ではなくてあくまでもアクチュアルな話をしているのであしからず。また、キーボードの打つ速さとかその他の要素もあることはあるが、それは今回除外する。 つまり、全く同じ能力のライターが2人いて仕事をしているとしたら、いいイスに座っているライターの方がより多く仕事をこなすことができるのだ。イスにどれだけ長く疲れないで座っていられるかが、収入に直結していると言ってもいい。 だから、フリーのライターやデザイナーはイスにはいくらこだわってもこだわりすぎるということはない。仕事のスキルやスピードを上げるよりも、ラクで確実に生産性を上げることができるのだ。また、イスにちょっと高いと思うかなという位のコストをかけたとしてもすぐに回収できる。考えてもみて欲しい。腰痛になって、1週間も仕事を休んだら、すぐに10万円くらいは穴が空いてしまうし、信用も落ちてしまうだろう。そういったことを考えるとイスに払う10万円なんて安いものだし、逆にそれにお金をケチる方がバカげている。だいたい、お金を生み出すための商売道具に金を使わないで、一体何に使うというのだろうか? 話が逸れてしまったが、フリーの人間にとってイスは筆記用具に次ぐらいに重要なアイテムなのだ。 コメント
> イスにちょっと高いと思うかなという位のコストを そんな、なかなか回収できませんよお(涙)。 >馬にまたがったような姿勢のイスはどうなんだろう。 友人があれを買ったのですが、あれはダメですね。 >フェイク様 イスも靴と同じで、店で試しただけではよくわかりませんね。 そりゃもうなにはともあれなにがなくともアーロンチェアですともっ Posted by: nomad : October 6, 2004 08:35 PM「椅子と日本人のからだ」(晶文社刊)を読んでいたところ。椅子の座り方や姿勢の話がおもしろい。 Posted by: jugon : October 6, 2004 11:00 PMコメントする
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