October 19, 2004 12:00 AM

バイクに偏った映画評「モーターサイクル・ダイアリーズ」 上

正直に言って、チェ・ゲバラのことをほとんど知らない。

キューバの革命家であること、有名な肖像写真とそれがプリントされたTシャツを街で見かけたことがあるくらいで、その他の情報は持っていなかった。「モーターサイクル南米旅行日記」という本が出ているのは知っていて本屋で手に取ったこともあるのだが、購入には結びつかなかった。

なので、ほとんど事前知識が無い状態でこの作品を観た。チェ・ゲバラに特に関心がある訳でもなく、監督のウォルター・サレスや主演のガエル・ガルシア・ベルナルのファンでもないのにどうして観に行ったのか?

それは、バイクが出てくるから。理由はこの一点に尽きる。ゲバラや革命など興味はない。バイクが走っているところを、スクリーンで観たいだけ。その他はオマケ、添え物。

1952年、医学生で23歳のゲバラと友人で29歳の科学者アルベルトの2人はバイクで南米大陸を縦断するという旅行を計画する。バイクはアルベルトの愛車今は亡きノートン社500ccポデローサ号("馬力のあるヤツ"の意)。まず、バイクに名前を付けているという時点で、このアルベルトに共感を持つ。元ブランキー・ジェット・シティの浅井も愛車に「サリンジャー号」という名前を付けていた。バイクへの愛情を感じると同時に、少しマヌケっぽい雰囲気が出るところもいい。

映画の冒頭でアルベルトがブエノスアイレスの街をバイクで疾走するとても印象的なシーンがあるのだが、これがほぼ唯一舗装された道を走るシーン。それ以降は、舗装されていない土の道、砂利道、雪道など悲惨なコンディションをノートンは走らされる。しかも、明らかに積み荷重量オーバーで重心バランスが悪く、いきなり出発時に事故りそうになる。

その後の道中でも、小川に突っ込んだり、ジャリで滑ったり、牛に突っ込んだりしてとにかく事故るシーンが何度も出てくる。その度に針金で修理をしたりして、ノートンは復活するのだが、バイク乗りとしては事故のシーンを観るのは正直ツラい。映画ではほとんど描写されていないが、バイクで転ぶと相当ダメージを受けるし精神的にもかなり落ち込む。そういうのを知っているので、事故のシーンの多さには少々閉口した。

上映時間半分の少し手前のあたりで、ノートンは牛と衝突して自走不能に陥る。そして、牛を運ぶトラックと一緒に街まで運んで修理工に診てもらうのだが、「クズ鉄にして売るしかない」とサジを投げられる。
(つづく)

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コメント

チェ・ゲバラの「ゲバラ日記」オススメです。
ロマンチストにはたまらないです。

Posted by: まさる : October 19, 2004 03:42 PM

面白そうですね、ロードムービー大好きだし、バイクも大好きなんで、観てみようと思います。

Posted by: ケン : October 19, 2004 09:13 PM
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