December 28, 2004 12:00 PM

2004年オルタ・エディターズ・アワーズ 上

この時期この季節になると、はやり避けて通れないのはこのネタかと。毎回、ガンエヴォのコラムはネタ出しにそれこそ七転八倒しているので、このような季節ネタがあるというのは本当にありがたい話で。

本来ならば一年分の日記とガンエヴォを再読して、その中から大きな出来事をピックアップして語っていくのが求められているカタチだとは思う。でも、病院に苦労して持っていって一枚も読めないままに、また苦労して持ち帰った大量のガンエヴォ用のゲラ(日記とガンエヴォのプリントアウト)をこれから年末年始にかけて読まなければならないことを考えると気が重い。

もちろん、それらを読み終えた後に書くのが一番いいのだが、それだと年明けになってしまいせっかくの季節感が失われてしまう。クリスマスケーキはクリスマスに食べるからこそ、おいしいのだ。

だから、今回は時系列や順序などは無視して、印象に残った出来事やモノをアワード形式で徒然なるままに書き記してみたい。

まず、今年のベストムービー。これは迷うことなく「イノセンス」。この作品ほど自分にストライクな作品は無かったし、繰り返して観た作品は無い。日記などでも何度も作品については語っているのでここでは書かないけれども、オッサン2人が主人公で美少女が出てこない近未来SFという激シブで緻密な設定、映像としての面白さ、ストーリー、どれをとっても非の打ち所がない。自分にもこういう緻密で隙のない作品が作れればと思った。

今年のベストDVDは「スターウォーズ・トリロジー・DVDボックス」ですな。正直言って、生きているうちに発売されないんじゃないかなと思っていたんだよね。それが、DTSという最高のフォーマットで発売されたのは本当に感動的だった。しかも、自宅の環境がこの作品を受け入れられるだけのものになっていたというのもタイミング的に良かった。さらには、パッケージとして一分の隙もない完璧な作りで。「リターン・オブ・ジェダイ」のラストに出てくる幽霊のアナキンがヘイデン・クリスチャンセンに入れ替わっていたり、さらなるブラッシュアップがなされていて最新のヴァージョンアップという感じなんだよね。ルーカスのこの辺の妥協のなさにも脱帽させられた。

ベストCDは何だろうなあ。それなりにCDは買っていたとは思うのだが、今すぐ思いつかない。今年一番のヘヴィーローテーションは一体何だったのだろうか? 去年だと間違いなくジャンキーXLが一番聴きまくったと断言できるんだけれど、今年はなあ。意外と「ロスト・イン・トランスレーション」のサントラあたりを聴いていたような気がする。作品は今ひとつだったけれども、サントラは抜群に良かった。あと、似合わないけれどもジャック・ジョンソンも結構聴いた。あ、でもこれは今年のリリースじゃないなあ。ベストCDはノミネートはあっても該当者無しということで。

ベストブックはドン・デリーロ「コズモポリス」。テクノロジーと資本主義、身体性と痛みみたいなデリーロのこれまで追及してきたテーマが分かりやすく読みやすいカタチでまとまった一冊。文句なしに面白かった。次点としては、ウィリアム・ギブスン「パターン・リコグニッション」。元々サイバーパンクの作家なんだけれども、舞台はすでに現代になっている。つまり、現代が近未来なんかより、よっぽどSF的であるっていうことなんだよね。初期の作品より、ストーリー展開や読みやすさが大幅にアップしているのでサクッと読める。でも、クールな描写は相変わらず。作家としての成熟を感じさせる一冊だった。相変わらず、表紙がダサいのは困りものだけれども。でも、昔の分かりにくい感じも懐かしい。
(つづく)

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コメント

イノセンス好きッスー。
サイバーパンクは究めたいジャンルです。

Posted by: rise : December 28, 2004 09:11 PM
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