May 18, 2004 05:00 AM

連載再開

この文章を現在入院中の病院のベッドで書いている。入院2日目。朝の7時半で朝食の前のタイミングだ。洗面所で顔を洗ったりする人の生活ノイズが聞こえる。昨日は消灯後、程なくして寝てしまったので眠さは残っていない。ただし、ベッドと枕が変わったお陰で寝違えてしまい、首が思うように回らない状態だ。

 今回で入院は3度目になる。'02年の暮れから春にかけてが最初の入院で、この時の様子は「31歳ガン漂流」に詳しく書かれている。その後、'03年の秋に一ヶ月ほど「イレッサ」を投薬するために入院した。そして、今回の入院となる訳だ。今回入院することになったのは先日行った検査の結果が思わしくなかったからだ。腫瘍マーカーが上昇しておりガンが活動しているいやな兆候はあったのだが、精密検査の結果ガンが脳に転移しているのが発見されたのだ。

 本でも書いたが医師には「余命二年」と宣告されている。正直言って、少なめに言ってて実際には二年以上あるのではないかと思っていた。しかし、今回の検査結果はその告知内容を裏付けることとなった。「二年」という数字がにわかに現実味を帯びた数字となって押し寄せてくる。言われてから一年以上経っているので、言葉通りならあと一年も残っていない計算になる。しかも、それが現実の物となる可能性は充分にある。

 そのような状況下でこの連載は再開される。正直どのような結末を迎えることになるのか分からないし、どれぐらいの期間書き続けられるかどうかも分からない。病状が相当良くないことは分かっているのだが、今後受ける治療がどれくらい奏功するかにもよって変わってくる。治るということはないのは分かっているのだが、どれぐらい持つかが違ってくるのだ。

 そんなこんなという感じだが、とりあえず書き続けようと思う。発表できる場が提供されたことに感謝する。そして、読んでくれる読者にも。

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